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               働くあなたの公的年金&保険
               知っ得情報 NO.288             2018.12.15.
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★保険&年金基礎知識~無期転換ルールと雇い止め事例~

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急に寒くなりました。
北陸や東北、特に日本海側では、急な積雪で、
雪下ろしの事故や交通事故が起きています。
徐々に寒くなるのは、準備のしようがありますが、
急にドカッと来られると大変です。

今回は、無期転換ルールのお話です。

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★保険&年金基礎知識無期転換ルールと雇い止め事例

平成30年4月に改正労働契約法の無期転換ルールが適用されて、
8箇月間が経過しました。
ここで、改めて、今年を振り返る意味でも、
無期転換ルールの適用の問題点を考えてみたいと思います。
やはり、問題点は雇い止め、雇い止めトラブルが数多く発生
しています。
ここで、おさらいです。

●無期転換ルールとは
2013年に施行された改正労働契約法第18条の、
「有期労働契約が反復更新されて通算5年を超えたときは労働者の申込みによって、
期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換する」ルールです。
2013年から5年が経過した今年の4月から適用が開始されました。
この法改正及び無期転換ルールの目的は、
非正規雇用の労働者を一人でも多く、正規の労働者へ転換し、
生活の安定を図ることです。
しかし、無期転換ルール適用寸前に雇い止めをされることで、
却って安定した生活を奪われるケースがあります。
それが、雇い止め問題です。


以下に、実際の雇い止めトラブルをご紹介しましょう。

●ある運送会社の場合
・トラブルの背景
この会社では、2018年3月以降、雇い止めによる地位確認の訴訟が
数多く起こされています。
この運送会社そのものはコメントしていませんので、事実は不明なのですが、
訴状から判断すると、労働法が改正された後の、2013年から
非正規有期労働契約社員の雇用契約書を、上限5年までに変更した
可能性があります。
・事例の概要
2018年3月末で、7年間非正規社員として勤務したこの運送会社から
雇い止めをされたAさんが、地位確認を求めて提訴しました。
訴状によりますと、Aさんは、1年毎の契約の支店社員で、月17万が手取り
収入でした。
会社の制服を着用し、朝礼や職場会議にも出席する正社員とほぼ同じ業務を
7年間続けていました。
2015年(平成25年)6月の雇用契約書に突然、
「平成25年4月以後、最初に更新した雇用契約の始期から通算して5年を
超えて更新することはない」という一文が追加されており、不審に思った
Aさんが上司に確認したところ、
「書式が変わっただけ。あなたの不利益にはならない。」と言われましたが、
5回目の更新前の、2018年3月末、雇い止めを言い渡され、
「6箇月間下請けの会社で勤務すれば、また、有期雇用契約を締結する。」
と言われたため、提訴に踏み切りました。
この運送会社では、同様の事例が、他にも複数あります。
・この事例の問題点
この事例の問題点は二つです。
(1)更新期待権
有期雇用契約が反復更新されるような場合には、契約機関の意義は徐々に
薄れて、働く側には、更新期待権が発生します。
この更新期待権に合理性が認められると、解雇権濫用の法理が類推適用され、
契約期間の満了のみを理由とした雇い止めはできなくなり、
解雇に相当する理由がなければ、雇い止めはできなくなります。
この事例では、上司が
「書式が変わっただけで、あなたの不利益にはならない」と説明していることから、
更新に期待を持たせたと解釈することができ、裁判では、この点が
争われることになると思います。
(2)クーリングオフの悪用
無期転換ルールには、契約期間のあいだに、6箇月間の無契約期間があれば、
契約期間は通算されないという決まりがあります。
この「6箇月間の無契約期間」がクーリングオフ期間です。
・契約が反復更新されている。
・正社員とほぼ同じ仕事をしいる
Aさんに対して、6箇月間下請けで働いてくれれば、また契約するよ
というのは、無期転換ルールのうちのクーリングオフ制度を
悪用しているものと思われます。

西尾はこう思います
そもそも、クーリングオフというのは、
5回かそれ以上反復更新している場合でも、
契約期間のあいだあいだに、6箇月以上空きがあったら、
無期転換ルール上は、継続契約とは認めませんよ、というものです。
ずっと続けて働いている人に対して、契約更新の5回超えを前に、
6箇月間契約をしないことで、無期転換の申し込みを出来ないようにする、
ためのものでは、ないはずです。
無期転換を申し込まれたら、ずっと雇い続けなければならないから
なんとかして、無期転換申込権発生前に雇い止めをする、という発想が
前近代的です。
今の事業主さんの大方は、無期転換ルールを守るという方向性です。
それ以前に、
・反復して契約してくれる
・ほぼ正社員と同じ仕事を任せられる
有期雇用の人には、大切な人材です。
5年より早い時点で、正規の雇用を決断する事業主さんが多いです。
よい人材を確保することは、事業の根幹です。

1月1日のメルマガは、ご挨拶のみとさせていただきます。

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~~~~~~~~~編集後記~~~~~~~~~

12月12日、清水寺の森清範貫主揮毫による
今年の漢字が発表されました。
今年の漢字は「災」です。
「災」が今年の漢字となるのは、2004年に続いて2回目です。
2004年は、新潟中越地震や度重なる台風など、やはり自然災害の多い
年でした。
今年も、大阪北部地震、西日本豪雨、北海道地震と災いの多い年でしたね。
新たな年号のスタートする来年こそは、穏やかな年となってほしいと願っています。
それこそ、災い転じて福となす、というように。

ところで、12月は大好物の空豆が、おせち需要のせいか、旬ではないのに
店頭に並ぶ季節です。
本日、お値段も手ごろな一袋をゲットしました!
今日、いただくのが楽しみです。!
そんなささやかな楽しみが積み重なった一年でした。
皆さまはいかがでしたか?
どなたさまにも、
来年が、ささやかな楽しみいっぱいの一年となりますように!

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社会保険労務士法人西尾事務所
特定社会保険労務士&年金コンサルタント
西尾雅枝
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