ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ
               働くあなたの公的年金&保険
               知っ得情報 NO.328             2020.09.15.
ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ
 
■■■■■■■■■■■■目次■■■■■■■■■■■■

★保険&年金基礎知識~兼業・副業のお話~

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 
台風10号接近の直前、淡路島から神戸市街を見渡すと、
市街が虹に包まれて見えたそうです。たった5分だったということですが、
幻想的で、美しかったそうです。

今回は、兼業・副業のお話です。

============================================================

★保険&年金基礎知識~複数の会社勤務者の労災保険について~

前回のメルマガで、労災保険法の改正により、
複数の会社勤務者の労災保険における保険給付が変わります、という
お話をいたしましたが、その改正は、
平成30年に公表された副業・兼業の促進に関するガイドラインが、
この度改定されたこととリンクしています。
今回は、このガイドラインに記載されたことをざっとお話しますね。

兼業・副業の現状
近年、多様な働き方をする人が増えてきました。
兼業・副業を行う理由は、収入確保のため、活躍の場の拡充、
自己の能力やスキル向上のため、が主なものです。
兼業・副業の形態も、パート・アルバイト、自営、起業と様々です。
また、厚労省が平成30年に策定したモデル就業規則でも、
「労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる」
としており、徐々に自社の就業規則で、一定の条件のもとに
兼業・副業を認める事業所さんが増えてきています。

企業が兼業・副業を認める場合の留意点
企業が兼業・副業を認める場合、以下のような点に留意しています。
裁判例を踏まえれば、兼業・副業が、企業は自社の業務にとって
支障をもたらすものでない限り、認めることが適当というのが現在の方向性です。
しかし、以下のような点に留意が必要で、就業規則に詳しく定めておく必要があるのです。
・安全配慮義務
・秘密保持義務
・競業避止義務
等々です。
しかし、副業・兼業に関する裁判例においては、
就業規則において労働者が副業・兼業を行う際に許可等の手続を求め、
これへの違反を懲戒事由としている場合において、
形式的に就業規則の規定に抵触したとしても、職場秩序に影響せず、
使用者に対する労務提供に支障を生ぜしめない程度・態様のものは、
禁止違反に当たらないとし、懲戒処分を認めていません。
このため、労働者の副業・兼業が形式的に就業規則の規定に抵触する場合であっても、
懲戒処分を行うか否かについては、職場秩序に影響が及んだか否か等の実質的な
要素を考慮した上で、あくまでも慎 重に判断することが考えられます。

兼業・副業に関係する制度について
1.労災保険の補償
 については前回お話しましたが、
 労災の保険給付について、非災害発生事業場の賃金額も合算して
 労災保険給付を算定することとしたほか、複数就業者の就業先の業務上の負荷を
 総合的に評価して労災認定を行うこととなりました。
2.雇用保険、健康保険・厚生年金保険
・雇用保険について
 同時に複数の事業主に雇用されている者が、それぞれ の雇用関係において
 被保険者要件を満たす場合、その者が生計を維持するに必要な主たる
 賃金を受ける雇用関係についてのみ被保険者となる、とされてきました。
 しかし、「雇用保険法等の一部を改正する法律」(令和2年法律第 14 号)により、
 令和4年1月より 65 歳以上の労働者 本人の申出を起点として 、
 一の雇用関係では被保険者要件を満たさない場合であっても、
 二の 事業所の労働時間を合算して雇用保険を適用する制度が 試行的に開始 されます。
※健康保険・厚生年金保険については、すでに二以上事業所勤務者についての
 資格取得制度があり、今まで通りです。

西尾はこう思います
働く方が、副業や兼業を考える場合、
まず最初にすることは、ご自身が会社と交わしている労働契約、そして
現在自分が働いている会社の就業規則を確認することです。
現在働いている会社で兼業・副業が認められているのであれば、
ご自身と会社にとって適切な業務内容の副業・兼業を選択し、
最初に、現在働いている会社にも納得してもらうことが、
働きやすい環境を整備するうえで大切です。
働く方が気をつけなければならない点があります。
上でも述べました競業避止義務です。
ちょっと難しい文言ですが、労働者は、一般に、在職中、
使用者と競合する業務を行わない義務を負っているとされています。
働きやすいからといって、同業他社等を選択しますと、
この競業避止義務違反とされる場合があります。
兼業・副業は、
自身のスキルアップ、収入の増加、雇用確保のためのリスクヘッジ等の
メリットはありますが、反対に過労、守秘義務等様々な義務の遵守等
気を遣う点もたくさんあります。

============================================================

~~~~~~~~~編集後記~~~~~~~~~

まだまだ暑いですが、少しずつ秋になってきています。
蝉の声は、ピタリとしなくなりました。
夕方、電車に乗って降車駅に到着するころ、前はまだ明るかったのに
とっぷりと暗くなっています。
定食屋さんの焼き魚定食に、秋刀魚が加わってきました。
デパートの食料品売り場に松茸が....。なんと、ブータン産です!
こうして、少しずつ、秋になり、冬に近くなってゆくのでしょう。
夏の間は、毎日の晩御飯メニューに四苦八苦しましたが、
秋から冬は、おでん、シチューなど作り置き出来るものが多くなるので、
助かります。
秋冬の美味しいものとビール、これもなかなか楽しみです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

*********************************************************
社会保険労務士法人西尾事務所
特定社会保険労務士&年金コンサルタント
西尾雅枝
〒604-8155
京都市中京区錦小路通室町東入ル
占出山町308 ヤマチュービル2F N10
電話&FAX(075)241-4586
メール
info@nishio-sr.com
WEBサイトhttp://www.nishio-sr.com
フェイスブックhttps://www.facebook.com/nishiokarasuma
*このメールマガジンの無断転載・転用は固くお断りいたします。*
*********************************************************
------------------------------------------------------------
働くあなたの公的年金&保険知っ得情報
発行システム:『まぐまぐ!』http://www.mag2.com
配信中止はこちら』http://www.mag2.com/m/0000180112.html
-------------------------------------------------------------