年金加入記録の閲覧が、社会保険庁のホームページから可能になりましたが、
この手続きをするのに必要なのが基礎年金番号です。
昭和61年4月から年金制度は、1階部分が基礎年金(国民年金)、2階部分
が会社員の加入する厚生年金又は公務員の共済年金という2階建ての年金と
なりました。
しかし、それぞれの加入者の記録についてはこの時点ではまだ統一されず、
年金番号も加入制度や加入期間毎にばらばらに付けられていました。
サラリーマン→自営業→公務員と職業が変わる場合、1人で複数の年金番号
を持ってしまい、加入期間の再確認をする際期間が漏れたり、氏名が変更と
なった期間の確認に手間取っていました。
その問題を解決するために、平成9年1月1日から各制度間で共通に使用
するための基礎年金番号制度が実施されました。
具体的には、平成9年1月1日現在で加入している制度の番号が
基礎年金番号として付番される方法が取られ、それまでの加入記録を
1つの番号で管理することとなりましたが、それでも記録が漏れていることが
あります。
これは実際に私の友人から相談を受けたケースです。
佐々美さんは昭和23年生まれの57歳。22歳で大学を卒業、A社に就職。
その20年後、B社に転職、5月間勤務後、C社に転職。C社に転職から
8月後に退社。その後、D社に就職、その後はおとなしく勤務していました。
つまり佐々美さんには2年足らずの間に、A社→B社→C社→D社とめまぐる
しく転職をした期間があったわけです。
58歳間近の佐々美さん、年金の履歴を確認したところ、見事に
B社(5月)+C社(8月)が履歴から漏れていました。
びっくり仰天、慌ててどうしたらいいの?との相談がありました。
このような場合、社会保険事務所でB社、C社の会社名、所在地、勤務期間
等を言って調べてもらうことが出来ます。
転職歴のある方は、会社名や会社の所在地、勤務期間をメモして置かれると
こんな場合以外でも(履歴書を書く時等)役に立ちますよね?
複数の年金番号をお持ちの方は、現在の基礎年金番号に全ての加入
期間が間違いなく含まれているか確認なさることをお勧めします。
確認は、お近くの社会保険事務所でも社会保険庁のホームページから
でも可能です。
URLはこちらです。→http://www.sia.go.jp/topics/2006/n0324.html
特に、平成9年前に転職経験をお持ちの方は、要チェックですよ!