今年は、台風の当たり年でしょうか?
被災地では、地盤もゆるみ
海岸の損傷も大きいと聞きます。
今年は、当たり年には、なってほしくない!
と祈るばかりです。
今回は、年金改革案のお話です。
厚生労働省は、年金改革案を提示しました。
内容は以前にもお伝えしましたが、今回はその中で気になる制度改善策を
3つお伝えします。
これらは、是非実現して欲しいものばかりです。
1. 受給資格期間の短縮
諸外国の年金受給資格期間と比して、日本の25年は長すぎる。
そのため、途中で息切れ、もしくは当初からあきらめてしまう若年層が
いるかもと意見を述べてきました。
改善策では、資格期間を10年へ短縮を検討するということです。
現在、加入期間24年11箇月では、年金は「0」です。そのため、
60歳以降も任意加入制度等の救済策がありますが、抜本的な
解決策でありません。
10年という期間で年金を受ける資格をまずギャランティーすることにより、
将来の「無年金者」をなくし、
満額を受けるため各自が自分の将来のために納付をする。
まずは、年金受給のための見通しをつけるためにもよいのではと思います。
2. 在職老齢年金制度
年金を受け、60歳以降も会社で働いていると、給与額と報酬比例部分
の年金額の合計により、受け取る年金額が減ってしまうというこの制度。
もともと、老齢の年金を受け取ることが出来るのは、退職をしているという
ことが必須条件でした。
高齢化社会の到来を迎え、それでは就労意欲を損ねるということで、
まずは、働いていても老齢年金は支給する。
しかし、給与額との調整で年金額を減らすということでこの制度が発足
したわけです。
現行は、年金額を減らしていく上限額の設定で、65歳未満と65歳以上
で調整方法が異なります。特に、いま多くの働く団塊の世代が減額されて
いる64歳未満の調整方法を65歳以降の調整方法と同じにし、
上限額を月28万円から46万円までにする。
これも是非改正して欲しい。
友人も、現在年金が全額支給停止で働いています。
友人いわく、
「ずっと保険料を払ってきて、年金をもらう権利はあるはず。今も、額に
汗して、朝から晩まで働いているのに、なんで、わたしだけ年金もらわれ
へんの?なんかわりきれない!」
と、嘆いていますが、その気持よくわかります。
3. 保険料の免除を産前・産後期間にも拡大
現在、育児休業期間中の社会保険料は、事業主・本人とも免除されて
います。
しかし、産前・産後期間は免除されていません。
国は、少子化対策に力を入れていますが、いづれも生まれてから後の対策
ばかり。生まれる前からの対策が薄すぎるといつも感じていましたので、
これも大賛成です。
●西尾はこう思います
年金の現行制度で改革をしなければならないことは沢山あります。
上記3つが施行されれば、文字通り「改正」となりますよね。
世の中の、現在の流れに沿った改革は、今後も必要だと思います。
日本年金機構は昨年10月から持ち主が判明している6億件(8700万人分)
から着手。
今年の3月までに220万人分の作業まで完了、2013年までに
全件を終わらせる目標で費用も総額3000億円程度かかると
見込まれていました。
ところが、年金機構の抽出調査で、65歳未満や国民年金のみの
加入者の場合、照合、記録訂正をしても、平均の年金額増が
500〜3000円にしかならず、1人分の照合費用が3400円となり費用対効果
からの判断とのこと。
65歳以上の厚生年金を受けている方については、
増加額が2万2000〜7万円に増加するため対象者2000万人に限り続行
の意向を民主党に伝えました。
しかし、同党は「宙に浮いた年金」問題が発覚したとき、
最後の一件まで解決させるという方針を打ち出していましたので、
党内からの反発も予想される中調整は難航することが予想されます。
〜〜〜〜〜〜編集後記〜〜〜〜〜〜〜
今年は、梅雨入りが早かったですね。
そして、梅雨明けは例年通りだとか。
つまりは、梅雨が長いということですよね。
梅雨入り前の、珠玉のような、緑濃い爽やかな日、
というのは、今年は、近畿では、1日か2日だけでした。
そんな、爽やかな日の夕暮れ時に頂く生ビールを
こよなく愛する私は、とてもとても、残念!です。