もう12月です。
月日の経つのは早いもの、と例年思ってまいりましたが、
今年は、辛い思いをなさった方がたくさんいらしたためだと思いますが、
私にとりましても、長い1年だったような気がします。
さて、気をとりなおしまして、今回は、年金の受給資格期間のお話です。
11月11日開催の社会保障審議会年金部会の各委員の意見が
載っていました。
2つ気になった論点があったので今回はその1をご紹介します。
●25年の期間の短縮
年金を受け取る資格は原則25年保険料支払いが必要ですが、
この期間の短縮については、基本的に賛成という意見が多いようで、
概ね10年程度が妥当ではという意見もあります。
終身雇用制が崩壊した現在、転職と転職の間や自営業となった場合、
25年というゴールは余りにも長すぎて、自己責任で保険料納付を継続
するモチベーションを維持していくこと、失職している期間の支払い能力
からも非常に難しいのではと思います。
国民年金は、20歳から60歳まで40年納付が原則であることを再度周知徹底
すべき。
10年に短縮すると、それ以上納付する意欲がなくなるモラルハザードと、
10年納付で満額受給できるという誤解が生じることが懸念されるという
意見もありましたが、年金問題で関心が高まっており、広報を徹底することにより
誤解を生むことは解消されると思いますし、
モラルハザードは、現在の25年の資格期間にも同じことがあると思います。
この点についての総括的な意見として、受給資格期間の短縮が納付意欲に
及ぼす影響が全くないとは断言できない。
ただし、障害年金や遺族年金などの存在も含め、年金教育や広報などの
工夫を通じて納付意欲を高めていくのが本筋。
法律による強制を通じて、納付意欲の低下を補完するのではなく、
納付意欲の低下をもたらしている社会的・経済的要因を含めた全ての
要因を探り、必要な対策を講じていくことが必要とあります。
まずは、10年で資格が出来ることにし、年金制度そのものの啓発活動をもっと
活発化し、将来の生活設計の一つとして改めて
「年金」を各々が考えることが必要ではと感じます。
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国民年金第3号不整合記録(1号への切替がされていない)がある方に
日本年金機構からお知らせが発送されます。
今年始めに提案された「みなし3号」が撤廃された後の措置として
国民年金の保険料の支払いを求める内容です。
詳しくは
http://www.nenkin.go.jp/new/topics/3go_kiroku/index.html
でご確認下さい。
〜〜〜〜〜〜編集後記〜〜〜〜〜〜〜
先日、福井に行ってきました。
良いお天気の京都を出発。
民宿でも、きれいな夕日を堪能。
ところが、夜更けて、ものすごい風雨。
眠れないほどの風と波の音でした。
朝になっても、風は強いは、雨は降るは、おまけに雷も。
でも、京都に帰着すると、うららかな小春日和。
狐につままれたようでした。
気候風土は、人間性を育むと申します。
福井の皆様の、穏やかで辛抱強い人間性は、
冬の荒れた天候に耐えたことから生まれたのでしょうか。
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