2011年、今年最後のメルマガ配信となりました。
気を引き締めて、年金に揺れた今年1年を振り返らせていただきます。
気ぜわしい年の瀬です。
今回はシンプルに、トピックスはお休みさせていただきます。
今年もあと半月となりました。
この一年の年金についての出来事を振り返ってみたいと思います。
まず、今年は「みなし3号」問題から始まりました。
3号制度そのものは、ずっと議論されてきましたが、
「みなし」という強引な幕の引き方に強い反発が出て、わずか2箇月位で
撤回されるということになりました。
この間の議論からこの制度の存続、運営について少しでも有意義な
意見が唱えられることもなく、将来のビジョンも示されず、
結局また先延ばしにされてしまった感じがします。
次に議論されたのが、受給開始年齢を遅くするという発言。
これもすぐにうやむやになり消えてしまいました。
これから保険料を払い続けていかなければならない年代の方たちにとって、
有利に変わっていく改定ではないのに先に結論を言ってしまい、
それまでにいたる経過説明をしないのでは、
決してコンセンサスを得ることは出来ないとわかっているのにと思います。
諸外国が受給開始年齢を引き上げているのは事実ですので、
日本の年金制度もいずれは開始年齢の引上げを検討しなければ
ならないのは理解出来ますが、痛みをともなう改定であれば、
その前から指摘されていた加入期間25年がなければ
年金を受け取る資格さえ発生しないという期間の長さ、
定年年齢の引上げと在職老齢年金の関係、
厚生年金と比して共済組合にある優遇制度の見直し等の
改定を具体的に行わなければ、国民の不公平感は解消せず、
若年層に根強く残る年金離れに歯止めがきかないのではと思います。
宙に浮いた年金問題は、
将来の自分の年金を具体的に知らせてくれるという制度を作る
きっかけになりました。
今迄以上に、年金に関心が向けられている今こそ、
将来の年金についてしっかり再構築して欲しいですし、
しっかり我々も見守る義務があると思います。
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〜〜〜〜〜〜編集後記〜〜〜〜〜〜〜
今年、皆様も心を痛めておられたことと思いますが、
忘れることのできない、東日本大震災が起きてしまいました。
3月11日の前と後では、世界が違ってしまったような気がします。
私自身、
あの震災を境に、価値観が変わったような気がします。
震災をいつまでも忘れないこと、
被災地の方々のために、自分で出来ることを持続してすること。
それだけは、新たな年が始まっても、
ずっと続けていきたいと思っています。
来るべき2012年は、どうか災害の少ない年でありますように。
そして、被災地の方々に少しでも笑顔が戻り、復興が進みますように。
祈らずにはおられません。
そして、私のメールマガジンを読んでくださっている
すべての皆様の、
来るべき年のご健康とご多幸をお祈りいたします。
来年1月1日のメルマガは、例年通りご挨拶のみとさせていただきます。
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