もうちょっとで、10月です!
あと2か月で、紅白歌合戦。
そして新しい年です。
いやいや、その前に10月からちょっと
かわるものがあります。
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10月から政府管掌の健康保険が「協会けんぽ」に変わります。
現在の仕組みとどう変わるのでしょうか?
●現行の政府管掌健康保険は?
健保組合のない、会社が加入しているのが政府管掌の健康保険です。
その健康保険、政府管掌ということで、現在は国が運営してしています。
●その政府管掌の健康保険がどうなるか?というと
「全国健康保険協会」が設立され、協会が運営することになります。
そして、各都道府県ごとに支部が設けられます。
原則的には、窓口負担(3割)や傷病手当金等の給付の仕組みは変わり
ません。しかし、保険料に関しては微妙な表現がされています。
どこが、微妙かと言いますと
発足1年間は全国等統一(現行の政府管掌の健康保険料と同率)ですが、
その1年間の間に年齢構成や、被保険者の数、医療費の負担により
都道府県毎の保険料率を設定する、ということが微妙なポイント。
つまり、来年の10月までに様子を見て
収入と支出のバランスを考えて保険料率を設定するということは、
来年の10月以降は、
当然ながら安い地域と高い地域が出来てくることになるのです。
保険料が大幅に上昇する場合は、激変緩和措置を講ずることになると
発表されても、セーフティーネットである医療保険のことですので、
う〜んと頭をかしげる説明ではありました。
●西尾の解説
今年4月に、後期高齢者医療制度がスタートしましたよね?
そのとき、75歳以上の高齢者を現行の医療保険制度から
ピックアップして、都道府県が中心となる「広域連合」で
見ていくことになりました。
今度の、この協会健保も根本の考え方は一緒。
なんとか、国の負担を減らして、地方に負担を求める
そして、支出の多い地域には負担を多く求める
という、「医療保険」というものからはみ出した
かなりシビアなシステムに思えます。
このあたりを、総選挙で各党はどのように説明し
安心して暮らせる社会の実現をどのようにアピールするのか
ぜひ伺いたいと思っています。
皆様、ボーナスの給与明細をつらつらとご覧になったことがありますか?
雇用保険料が引かれているのにお気づきでしたか?
でもね、雇用保険の給付にはこのボーナスから引いた保険料は
全く反映されていないのです。
厚生労働省は、
雇用保険制度における保険料の徴収は、給付に必要な財源をどのような
方法で調達すれば合理的かという観点から行うべきものであり、必ずしも、給付
の範囲と連動させる必要はないと考えます。
そして、つまりは、ボーナスから雇用保険料を引かないこととすると、毎月の
保険料が高くなるよ、中小企業の保険料負担が大きくなるよ。
そして、ボーナスを給付に反映させると、給付の額が割高になる。
としています。
でも、納得ができないのですよね。