★保険&年金基礎知識〜10月から協会けんぽになって〜
10月から政府管掌の健康保険が「協会けんぽ」に変わり民営化されました。
発足したばかりですから、とまどうこともしばしば。
●まずは、健康保険証の窓口交付がなくなりました!
厚生年金&政府管掌の健康保険に加入している会社に就職した場合、
いままでは...
健康保険証は、取得届を提出してから10日から2週間程事業所に送付される
のに時間がかかりますし、4月の新社員入社時期には、もっと待たなくては
なりません。
緊急の医療を受けなければならないときには、10割負担をするか、かかりつけの
お医者様でしたら健康保険の手続き中ということで一時支払いを待ってくださる
こともあります。
特に、お子様がおありのご家庭では急な発熱等で病院に行かなければならない
時等、大事な証明書が手元にないというのは不安なものです。
今までは!
緊急な場合や、受診中でどうしてもすぐに保険証が必要に場合は、社会保険
事務所の窓口で緊急交付をして頂くことが出来ました。所定の用紙に、事業
主の住所、社名等を押印して提出すれば、その場で作成され渡されます。
とても、便利で助かりました。
ところが!
今回の組織再編成に伴い、この窓口交付が次のように変わりました。
まず、上段に「健康保険被保険者資格証明書交付申請書」、
下段に「健康保険被保険者資格証明書」と書かれたというA4サイズの用紙を
提出します。宛先は各社会保険事務所長宛になっています。
所長印の押印された用紙が返却され、この紙を持って医療機関で受診をする
ことになります。被扶養者名と記載しておくとこの紙を家族でまわしもって使用
するということになります。注意書きには、有効期間は20日間で、事業主から
従来のカード式の保険証を渡されたら、事業主にこの紙を返し、事業主は
社会保険事務所に提出するようにと書かれてあります。
旧カードから新カードへの移行期間だけならいいのですが、返却方法等とても
面倒ですよね。つい忘れてしまいそう。
●西尾の疑問
協会けんぽの理念の中の、キーコンセプトの一つにこう書かれてあります。
事業主及び被保険者への質の高いサービスの提供。
質の高いサービスとは、被保険者の利便性を考慮し、従来可能であった
サービスを継続することから始まるのではないでしょうか。