住所変更に関する届出は、通勤手当を支給する会社にお勤めの方は、
交通費が変わりますので、会社の担当者としても掌握しやすいのですが、
上でもお話しましたように、通勤手当を支給しない会社も沢山あります。
通勤手当を支給するかどうかは、会社が任意で決定できますので、
必ず通勤手当を支給しなければならない、というものではありません。
で、通勤手当の支給のない場合は、つい面倒になり、会社に変更を知らせるの
を忘れてしまいがちです。
今回の年金の騒動でも、ねんきん特別便が、個人宅に送付されましたが、
宛先不明で戻ってきたものも多数あったそうです。
会社を辞めて、国民年金加入の手続きをするときには新住所で手続きをし、
国も新住所を把握できますが、
もし、何かの理由で手続きをしないままでいると、年金等に関するお知らせの
文書が迷子になってしまいます。
今後、国も年金関係の通知を頻繁にするとの施策を打ち出していますので、
自身の年金情報を確実に知っておくためにも住所が変更になったなら
会社に届出をして、変更手続きを完了させるようにいたしましょう。
会社生活も大事ですが、このような手続きをきちんと整えてやっておくというのも、
将来の自分のためです。
社会保険庁のホームページには平成20年10月までに全ての年金受給者、
加入者に特別便の送付を終えたとのことですが、あなたのお手元には
届きましたか?
●西尾の解説
あなたが、会社にお勤めで、被扶養配偶者(第3号被保険者)
がいらっしゃる場合、ご住所を変更なさった場合は、
必ず異動届も忘れずに!
結構、これを忘れる方が多いんです。
1枚の用紙なんですけどね。
平成21年度の老齢基礎年金額が1月末、厚労省から発表がありました。
満額で年額792100円。月額にすると66008円。
老齢厚生年金は夫が平均的収入(平均標準報酬36万円)で40年働き、
妻がその期間全て専業主婦であった場合の2人での月額232,592円
だそうです。
この額を高いと思うか安いと思うか、それは個々の判断です。
今の若い方のなかには、
「将来、自分達が年金をもらえるかどうかわからないのに支払えない。」
という意見に同調し、年金を滞納されている方々もいらっしゃいます。
ご自分が、年金を受け取れる歳になった時、
年金の振込みがないという現実を前にしたとき、どのような思いにとらわれるか。
その時になって後悔しても、もう遅いのです。
そのようなことのないよう、考えなおしてほしいと、私は切に願っています。