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               働くあなたの公的年金&保険
               知っ得情報 NO.73     2009.10.01.
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■■■■■■■■■■■■目次■■■■■■■■■■■■
★保険&年金基礎知識〜新型インフルエンザと休業補償〜
★トピックスその1〜出産一時金の新制度開始が見送りに〜
★トピックスその2〜数字から見た年金〜
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夏休み前には一段落したと思われていた新型インフルエンザの

感染拡大のニュースが再び出てきました。

 

マスクをしていらっしゃる方がまた増えてきましたね。

 

春先のように海外渡航歴のある方だけでなく、

若年者や既往症のある中高年者までその被害が拡大し、

その影響は重篤度を増しています。

もし、会社員の方が新型インフルエンザ感染の疑いがあるため

会社を休むことになった場合、休業補償の観点から考えるとどうなるのかが、

今回のテーマです。

 

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★保険&年金基礎知識〜新型インフルエンザと休業補償〜
 
●休業補償の根拠となるのは?
 労働基準法第26条に、
 「使用者の責に帰すべき事由による休業の場合においては、
  使用者は、休業期間中当該労働者に、その平均賃金の100分の60以上の
  手当を支払わなければならない。」
 と「休業手当」の支払いを使用者に求めています。
 
●インフルエンザで休業手当は?
 今回の新型インフルエンザ罹患による休業で
 「休業手当」の支払いが必要か否かが問題となってきます。
 
・休業手当が出ない場合
 厚生労働省の見解では以下の場合は、
 「使用者の責に帰すべき事由」に該当せず休業手当の支給は
 不要としています。
 1.医師等による指導のために社員が休む場合

 2.発熱等があり自主的に休む場合、

 3.同僚や家族に感染が確認された場合等で、本人も濃厚感染者として、

  保健所などの協力要請により休業する場合

 

・休業手当の対象となる場合

 本人が感染した場合、または濃厚感染者となり、

 職場に感染を広げるリスクがある場合で、事業主の判断で

 自宅待機等を命じた場合は、手当の支給が必要であるとしています。

 

●これはNG!

 休んでいる期間を事業主が一方的に、年次有給休暇を

 取得したこととするのはNG

 年次有給休暇は、あくまで社員からの申出により取得するものですから。

 

●では休業手当が出ない場合の補償は?

 では、休業手当が支給されない時の休業補償はどうなるか。

 この場合は健康保険の傷病手当金を利用することになりますが、

 医療関係者等で、医療行為中に罹患した場合は

 労災申請が出来ることになります。

 

●西尾のお勧め

 うがいやマスクの効果に疑問を投げかける意見もありますが、

 外出から帰宅した場合は、基本中の基本ですがうがい、

 手洗いの励行で予防対策をしっかりするように心がけましょう。

 

 そして、なによりの予防は、バランスの良い食事と睡眠です。

 美容上の理由だけでダイエットをなさっている方には、この秋冬

 だけは、一時休止をお勧めします。

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★トピックスその1〜出産一時金の新制度開始が見送りに〜

 

前回のメルマガで

平成21年10月1日以降の「産科医療補填制度」に加入の

医療機関で出産された場合、医療保険各法から支給される

「出産育児一時金」が、42万円に増額されます。

 

等々お伝えしましたが、この制度の開始が半年先送りになりました!

 

長妻厚労働大臣が、29日午前の閣議後の記者会見で、

10月から開始予定だった出産費用を公的負担で病院に直接支払う

「産科医療補填制度」について、

全国一斉の開始を見送り、病院側に半年間の導入猶予を設けると

発表しました。


新制度では医療保険からの支払いに時間がかかるため、

医療機関側から、資金繰りが悪くなるとの懸念が出されていたため、のようです。

 

でも、そのつもりで、出産準備を進めてきた出産予定の方々への

配慮もお願いしたいです。

 

★トピックスその2〜数字から見た年金〜

 

年金は制度説明が多いのですが、

実際どの位の額が支払われているか調べてみました。

 

年金は偶数月に2箇月分が支払われます。

 

今回は、この8月に支払われた年金を数字で追ってみました。

 

まず、支払総額は、67240億円。

昨年10月からの支払累計は397726億円。

支払い件数は、4,137万件。

 

新規に年金を受給するようになられる人数は、毎月20万人前後。

ちなみに60年前の出生人口もやはり毎月20万人前後です。

 

年金を制度でしか捕らえていませんでしたが、

こうやって数字からみるのもいい勉強になります。

 

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〜〜〜〜〜〜編集後記〜〜〜〜〜〜〜〜
 
まだ、季節は夏の余韻のなかに浸っているようなのに、
気がつくと、夕暮れがとても早く訪れるようになりました。
(ちょっと、往年のジェットストリーム風でしょ?)
 
夕暮れが早くなると、気のせいか、
お腹がすくのも早くなります。
 
気温はまだまだ高めですが、
それでも温かいお料理が恋しい季節です。
今夜は、豪勢にたらちりで熱燗!
 
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