ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ
               働くあなたの公的年金&保険
               知っ得情報 NO.372         2022.08.15.
.
ЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖЖ
 
■■■■■■■■■■■■目次■■■■■■■■■■■■

★保険&年金基礎知識~国年と厚年の令和3年度の収支~

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 
お盆を直撃の台風が関東地方にやってきます。
猛暑からの大雨、台風、3年ぶりの外出制限なしの夏休みもさんざんです。

今回は、年金の収支のお話です。

============================================================

★保険&年金基礎知識~国年と厚年の令和3年度の収支

8月5日に国民年金と厚生年金の令和3年度の収支が公表されました。
その内訳を見てみましょう。
まずは、厚生年金から。

●厚生年金は?
1.歳入
 歳入は、49兆0,340億円であり、前年度より3.984億円増加しています。
 主な変化は、
 ・被保険者数の増加に加えて、新型コロナウイルス感染症への対応として、
  令和2年度保険料の納付猶予制度が実施され、令和2年度に納付猶予された
  保険料の一部が令和3年度に納付されたことにより保険料収入が
  1兆2,922億円増加。
 ・厚生年金の保険給付に要する費用の増加により。共済組合等の拠出金収入が
  2,649億円増加。
 ・年金積立金管理運用独立行政法人納付金が1兆1,500億円減少
2.歳出
 歳出は、48兆4,536億円であり、前年度より3,169億円増加しています。
 主な変化は、
 ・共済組合等が行う厚生年金の保険給付に要する費用の増加等により、
  共済組合等への保険給付費等交付金が、2,983億円増加。
 ・基礎年金の交付に要する費用の増加等により、基礎年金勘定への繰入
  (基礎年金拠出金)が、2,260億円増加。
 ・存続厚生年金基金等給付費等負担金が1,981億円減少。
3.歳入歳出差
  5,804億円
4.積立金からの受け入れはなく、5,804億円は積立金に積み立てられました。
5.決算終了後の積立金
  上記に加え、業務勘定の剰余金209億円も積立金に組み入れられ、
  積立金は、114兆0,139円となりました。
  令和2年度に比べ、積立金は6,013億円増加しています。

●国民年金は?
1.歳入
 歳入は、3兆7,449億円であり、前年度より1,792億円増加しています。
 主な変化は、
 ・年金積立金管理運用独立行政法人納付金が3,182億円増加
 ・基礎年金勘定への繰入(基礎年金拠出金)の増加等により、一般会計からの
  受入が、605億円増加。
 ・積立金からの受入が、1,706億円減少。
2.歳出
 歳出は、3兆7,449億円であり、前年度より820億円増加しています。
 主な変化は、
 ・基礎年金の交付に要する費用の増加等により、基礎年金勘定への繰入
  (基礎年金拠出金)が、1,362億円増加。
 ・年金受給者数の減少等により、国民年金給付費が526億円減少。
3.歳入歳出差
  1,983億円
4.積立金からの受け入れはなく、上記の歳入歳出差(1,983億円)のうち、
  福祉年金給付等にかかる剰余金0.2億円が翌年度歳入に繰り入れられ、
  残額の1,983億円が積立金に積み立てられました。
5.決算終了後の積立金
  上記に加え、業務勘定の剰余金79億円も積立金に組み入れられ、
  積立金は、7兆7,561円となりました。
  令和2年度に比べ、積立金は2,062億円増加しています。


●西尾はこう思います
私も思ったのですが、上記をお読みになって、厚生年金と国民年金の歳入規模って、
1桁ちがうんだなと思われた方も多いのではないでしょうか?
また、国民年金では、年金受給者の減少で歳出が減少しているという現実が
あるんですね。
それと、「年金積立金管理運用独立行政法人」ってなに?と思われた方も
おられるかと存じます。
これについて大雑把にご悦明しますと、
日本の年金制度では、年金給付に必要な資金をあらかじめすべて積み立てておく
という方式は採られていなかったのですが、急速な少子高齢化の進行に伴い、
現役世代の年金収入だけで年金給付をすべて賄うという従来の考え方では
保険料の負担増と給付水準の低下は避けられません。
そこで、平成16年の年金制度改正で、積立金を保有し、その運用収入も
年金給付の原資とすることとしたのです。
そのために、設立されたのが、「年金積立金管理運用独立行政法人」
というわけです。

============================================================

~~~~~~~~~編集後記~~~~~~~~~

2017年の世界の国の国家予算ランキングを見てみますと、
第10位のオーストラリアの国家予算の歳入が,日本円で約55兆円です。
日本の厚生年金の歳入の約49兆年と比較してみると、
あの、オーストラリアの国家予算の歳入より6兆円少ないだけです。
2017年のオーストラリアの人口は、2,460万人、同年の日本は1億2,476万人です。
年金給付は、国民のひとりひとりに関わってくる問題で、人が多ければ
それだけ歳入もあるし、出てゆくお金も多くなります。
今後、日本の人口の爆発的増加は見込めない以上、
人口減に対応しつつ充実した社会保障プランをどう築き上げるかが
今の日本の課題だと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

*********************************************************
社会保険労務士法人西尾事務所
特定社会保険労務士&年金コンサルタント
西尾雅枝
〒604-8155
京都市中京区錦小路通室町東入ル
占出山町308 ヤマチュービル2F N10
電話&FAX(075)241-4586
メール
info@nishio-sr.com
WEBサイトhttp://www.nishio-sr.com
*このメールマガジンの無断転載・転用は固くお断りいたします。*
*********************************************************
------------------------------------------------------------
働くあなたの公的年金&保険知っ得情報
発行システム:『まぐまぐ!』http://www.mag2.com
配信中止はこちら』http://www.mag2.com/m/0000180112.html
-------------------------------------------------------------