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働くあなたの公的年金&保険
知っ得情報 NO.422 2024.10.15.
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★保険&年金基礎知識~就職氷河期世代への支援について~
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一気に季節が進んだ感じです。
夕方、暗くなるのも早くなり、やっと秋到来でしょうか。
今回は、就職氷河期世代への支援についてのお話です。
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★保険&年金基礎知識~就職氷河期世代への支援について~
バブル期をご存じですか?
1986年ごろから1989年ごろまでの経済が加熱した時期です。
その後、経済が失速し、就職氷河期と言われる時代になります。
その頃、就職活動に苦労した世代の方の中にはいまだに、苦しい状況
に置かれている方もおられます。
今回は、そんな就職氷河期世代を考えます。
●いまさら聞けないバブル経済とバブル崩壊を解説します
バブル経済とかバブル崩壊とかよく聞くけどなんなの?
みんな知ってるみたいだからいまさら聞けないけど、正直いってわからない、
当時大人だったけど、あれはなんだったのかよくわからないという皆様に
ご説明します。
きっかけは、1985年のプラザ合意です。
プラザホテルで行われたG5でのドル高を是正するための協調行動
がプラザ合意で、その後主要国が協調して米ドル売り介入を行い
ドル安が進みました。
ドル安が進み、アメリカでは輸出競争力が高まりましたが、
その影響で円高となった日本の輸出産業は大打撃を受けることに
なります。
そこで、政府は金融緩和政策を打ち出し、金利を引き下げます。
企業は銀行から融資が受けやすくなり、、1986年末ごろから
経済成長を伴わない、本業以外の土地や株式への投機目的の
経済活動が過熱することとなります。
後から考えると、実体はなく、まるで泡が膨らむような好景気であったことから
この時期をバブル期というようになりました。
しかし、このバブル景気も、1989年ごろから終焉に向かいます。
1989年には金融引締政策、地価抑制を目的とした不動産融資制限策が
実施されます。
その結果がバブル崩壊です。
1990年ごろから銀行は不良債権を抱え、銀行の貸し渋り、貸し剥がしが
多く見られその結果企業の倒産が増加しました。
その後も、銀行は融資に慎重になり、企業の倒産をより以上増加させ、消費も
低迷し、デフレスパイラルへ突入します。
企業の倒産、デフレが新規就職を困難にさせていくことになります。
●就職氷河期世代の苦悩と困難
就職氷河期世代とは、バブル崩壊後の、新卒採用が特に厳しかった
1993年から2005年ごろのことで、当時大学等を卒業した世代のことです。
就職氷河期世代前の1990年ごろまでは、売り手市場と言われ、新卒者は
内定を取るのがたやすく、企業は自社の内定者を囲い込むため、ライバル企業の
内定者説明会のスケジュールに、自社の内定者をハワイ研修旅行に連れて行った
という今となっては夢のようなエピソードもありました。
しかし、1993年ごろからは、特に大卒者は、就職率が落ち込みました。
学校基本調査によりますと、大卒者の就職率は、
1991年の81.3%がピークで、その後下がり続け、2003年には55.1%にまで落ち込みました。
2000年には、大学卒業者の22.5%が学卒でも無業という状態でした。
また、1990年代以降、自分の望む分野、自分の望む職業に就くというのはなかなかないこと
で、正社員であるならということで畑違いの業種に飛び込まざるを得ない状況が多々ありました。
就職氷河期世代の問題点は、
本人の志望や専門とはかけ離れ、大学等の専門教育で身に着けた知識や能力が
役に立つチャンスがあるとは到底思えない仕事に就かざるを得なかった方や、
新卒正社員として就職できず非正規雇用として今もなお働き続けている高学歴者
が多数存在することです。
●就職氷河期世代への支援
厚生労働省は、特設サイトを設け
・未だに正社員になれない
・不安定な仕事ばかりで将来が不安
・働くための一歩が踏み出せない
と言った声に対し広く支援しています。
ハローワークでは、就職氷河期世代の専門窓口を設け、正社員を目指す
人向けに求人の照会や職業訓練をあっせんしています。
また、サポステでは49歳までの人で、何らかの理由により現在仕事を
していない方を対象に、就職のための準備から職場定着・ステップアップまでの
継続的な支援を行っています。
また、現在仕事をしておらず不安を抱える方に向けて各種支援機関も
サポートしています。
●西尾はこう思います
就職氷河期世代の方のことを思うと、もう少し政府が何とかできなかったのか
と思いますし、これからの若い方のためにそんな時代があったことを伝え、
就職や仕事について真剣に考えていただくようお話をしていきたいとも考えます。
現在、少子高齢化が進み、人手不足が深刻です。
バブル崩壊後の就職氷河期のように就職できない、という時代は来ないとは
思います。
しかし、AIの進化やDX等により仕事そのものが変化していく可能性があります。
自らが望む職種、業種がなくなることだってあると思います。
仕事は人生の大きなパーセンテージを占めるものです。
できれば、高校や大学に行ってから就職を考えるのではなく、
小学校、中学校の段階から、人生設計や第一志望が通らなかった時の
第二の選択等の考え方やスキルを身に着ける必要があると思います。
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~~~~~~~~~編集後記~~~~~~~~~
お昼ご飯に困っています。
御贔屓のおうどん屋さんは移転することとなり、
近所の和食やさんやとんかつ屋さんは大人気で、お昼はたいてい
いっぱいです。
リーズナブルで毎日行きたくなるような定食やさん、中華、洋食やさん、
きしめんのお店もあるにはあるのですが、どれも歩いて15分以上。
ランチの移動に往復30分は辛いです。
近所にあったマクドナルドは閉店し、喫茶店もなくなり、
今日もコンビニ御飯となる予定。
美味しいんだけど、毎日じゃ飽きるよね。
どうしたらいいか、悩みは深い毎日です。
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